男の子らしさ女の子らしさって?
豊中市にある助産院のははこ助産院、助産師で看護師の岡本先生にお話しを伺いました。
【仙田】:先生は豊中市の小学校の授業で【いのちと性のお話】をされていますね。
私のこどもたちも、先生の授業をお受けしたみたいですね。
【ははこ助産院@岡本さん】:はい。豊中市の小学校4年生に出張授業をさせていただいています。
男の子らしさって?女の子らしさって?というお話もさせていただいています。
【仙田】:私が子供の頃はスカートをはいていると「女の子らしくしなさい」ってよく言われたなぁ。笑
【ははこ助産院@岡本さん】:もっと昔は「女は家でしずかにしておけ」みたいな風潮もありましたね。
女の子らしさって何だろう?男の子らしさって何だろう?
【仙田】:世間でいうイメージの男の子らしさ女の子らしさと肉体的な男女差はありますね。
【ははこ助産院@岡本さん】:いまはジェンダーのお話をすることもあります。
【仙田】:私の時代から考えるとめちゃめちゃジェンダーの認知は変わってきたなとかんじます。
クラスにいたちょっと優しいしゃべり方をする男子で男子の事が好きな子はいましたね。
担任の先生が面白い先生で彼の事をすごくケアというか自分らしさの方を大事にする先生で、彼は小学校の作文や感想文が本当独特の言葉遣いだったり他の小学生が書けないような言い回しで素晴らしく、個性もありつつも人を惹きつける文章をよく書いていて彼のそこをすごく褒めていたんですよね。
【ははこ助産院@岡本さん】:自分らしさや自己肯定感を育てる事がすごく大事ですね。
【仙田】:なかなか小学校や中学校で自分らしさを見つけるって難しいですが、実際に自分らしさや自己肯定感を育てるには何を大事にしたらいいと思いますか?
【ははこ助産院@岡本さん】:両親に関わらず大切にされてきた存在だと伝え感じる事ですね。
赤ちゃんてひとりでは生きていけない。誰かしらに育てられている。誰かに支えられて生きている事を知る事、伝える事も大事だと思います。その中で母親から生まれた時のお話やどんな風に大きくなってきたのかなんていうお話を親子でするのもひとつですね。
【仙田】:なるほど。確かに赤ちゃんの時の記憶ってありませんからその時に大人たちがどう思って育ててくれたのかとかエピソードとかを聞くのはとてもいいですね。自分が母親なので子どもが小さかった時に熱性痙攣をして夜中に病院にかけこんだのですがあの時は心臓が止まる思いがしましたね。子供にそういう小さい時の話をすると「全然覚えてない」っていうんですが、そういう時の母親の気持ちとかを伝えるのって大事かもしれませんね。
逆で私が子供の小さい頃の記憶で、当時2歳から小学校低学年くらいまで、よくおばあちゃんの家のカラオケで歌っていてよく家族で旅行に行った際などのイベントで登壇して歌ってましたね。その時の話を大きくなってから母親としたときに、「あんたは本当歌うのが好きだったもんね~」と言ってたんですが、実は子供の頃の私は歌うのが好きというよりは歌うと褒めてもらえる事だったり、大人たちがお小遣いをくれたりみんなが笑顔になる事が好きだっただけでそこまで歌う事自体は好きでやってたわけじゃないんだけどな~なんて子供サイドと親サイドでの想いの違いがあった事なんかが知れて面白かったですね。それも含めて自分らしさみたいなのが育ってきてたのかもしれません。
豊中市の教材がすごい!
豊中市の小学5年生の道徳のサブテキストが本当によくできていて、デザインもキャッチコピーも秀悦なんです。
参考:豊中市男女平等教育教材
参考:豊中市男女平等教育教材
自分らしさって好きな色とかどんな役割かとか仕事とか、子どもながらに考えさせられるとてもよい教材だなと。
イラストなんかもとってもカラフルで書き込み式なのもとってもいい!
参考:豊中市男女平等教育教材
どんなことをするのが好き?学校で、放課後で、家で。
これって将来の夢につながったり、実際子供の頃から好きな事や得意な事が仕事になったり人生に大きく関わってくるのでこういう話を学校でできるのはすばらしいなと思いました。
小学校5年生で配布されるこの冊子が本当~~~!にわかりやすくジェンダーについても書かれてるんですね。
参考:豊中市男女平等教育教材
「いとこのお兄ちゃんがカレシを連れてきた」
ってどんなシュチュエーション!笑って思うのですが、どこかの誰かの話をされるよりもいとこのお兄ちゃんがカレシをつれてきたの方が小学生にとってとってもイメージしやすい。
男の子、女の子だけではなくて体の性、心の性、好きになる性、表現する性でわかりやすくまとまってるのもすごくいい。
単に男の子・女の子なんてシンプルではない事が書かれています。
参考:豊中市男女平等教育教材
私が子供の頃はなんだかコムズカシイ話が道徳で書かれていた気がするのですが、こんなポップでわかりやすいワークみたいな冊子うらやましすぎるとも思いましたね笑
本当に今は多様性が認められる時代、個性の時代になってきたなと思います。
この冊子を豊中市が創られるにあたってデザイナーさんや小学生にもわかりやすくシンプルなキャッチコピーなど考えられた方、そしてこれを授業で配布している豊中市さんがちょっとほこらしく思えました笑
ははこ助産院
大阪府豊中市寺内2-10-1 緑地野元ビル2階
080-5352-1391